歯科に関する最近のトピックスをお知らせするコーナーです。是非実践してみてください。
フッ素洗口液2
左側のグラフは、フッ素の洗口を行っている人口数です。最近飛躍的に伸びていることが分かります。
日和見検査
第14回目は、歯科検査についての紹介と、日和見検査の採用のお知らせです。
以前から口腔内細菌が、むし歯や歯周病の原因であることは理解されておりましたが、歯科医院で細菌検査を行うのは、時間的、技術的に負担が高いことなどから、当院では以前から、う蝕関連菌検査、歯周病関連菌検査を臨床検査会社BMLに依頼しておりました。
今回どのように検査を行うかご紹介いたします。
細菌検査方法に関しては、まず、歯科医師が検査キットをBMLで購入し、患者の唾液を採取します。次に1日の飲食回数など患者に聞いて分かる「問診項目」や、プラークの量や虫歯の経験など、歯科医師が口腔内を診察した際に分かる「調査項目」をチェックしたシートを唾液と併せてBMLに送付します。BMLでは、送られてきた唾液から口腔内細菌を測定、チェックシートのデータとあわせて分析し、その結果を歯科医院に提供するシステムです。
今回当院では従来のう蝕関連菌検査、歯周病関連菌検査に加えて、主に高齢者の口腔内の状況を把握できる日和見感染菌検査も行うことといたしました。
特に免疫機能が低下してくるとお口の中も変化が生じやすいですから、一度検査されるとよろしいかと思います。詳しくは、当院にてご相談ください。
ちなみに日和見検査で検査可能の菌は、以下の10種類あります。
・ MRSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
・ MSSA (メチシリン感受性黄色ブドウ球菌)
・ 緑膿菌
・ β溶連菌
・ 肺炎球菌
・ H.influenzae
・ K.pneumoniae
・ S.marcescens
・ B.catarrhalis
・ カンジダ
唾液腺マッサージ1
第13回目は、唾液腺マッサージについてです。
唾液を増やすためには、
①よく噛むことを習慣づける
よくかめばかむほど唾液の分泌は促されます。かみごたえのある食品や砂糖の入っていないガムなどを利用して、日頃からよくかむ習慣をつけましょう。
②唾液を促進するものを良く食べる
梅干などのすっぱいものを食べると、唾液の分泌量が増えます。朝など、唾液が出にくいと感じるときは、すっぱいものを食べるのもおすすめです。
③水分をこまめにとる
汗をかいたり、水分の摂取が不足したりすると、唾液の分泌も悪くなります。水分はこまめに摂るようにしましょう。
④大きい唾液腺のある場所を刺激する
大きな唾液腺がある場所をマッサージすると、唾液の分泌が促されます。食事の前に3分ほど、痛くない程度の力で押してみましょう。唾液が出てきたことが実感できればOKです。
唾液腺マッサージ2
耳下腺(じかせん)
ひとさし指を耳たぶの下あたりを当てて、後ろから前へぐるぐる回すように押す。
唾液腺マッサージ3
顎下腺(がっかせん)
親指をあごの骨の内側のやわらかい部分に当て、耳の下からあごの下まで5カ所くらいを順番に押す。